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地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

その言葉を聞くだけで、誰もが心を躍らせる魔法のおやつ「クリームソーダ」。色鮮やかなソーダにアイスクリームがのった、宝石のようなキラキラとした飲み物に、小さな頃の懐かしい思い出が詰まっている人も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、そんな心躍るクリームソーダを、美しい世界観とビジュアルで魅せてくれるカフェ「GUUUTARA COFFEE」。そのあまりの美しさに、月替わりメニューを全制覇しに来る常連さんもいるほど。記事では、店主の佐藤さんに、クリームソーダの秘密やお店への想いなどをお伺いしました。

「人の心をくすぐりたい、喜ばせたい」。15年間コーヒーと向き合い、辿り着いたお店

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

お店は三軒茶屋駅から徒歩8分、閑静な通りのビル地下にあります。地下階段を下りてお店に向かう瞬間は、まるで秘密基地に向かうかのよう。「ぐうたら」している、2匹の猫のかわいいエンブレムが迎え入れてくれます。

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

店内はロの字のカウンターのみの小さな空間。ぽわんと灯る間接照明やドライフラワーでそっと彩られており、朝日を見る瞬間をイメージしているそう。うっとり、だけどのんびりできる心地よさです。

スタッフは店主の佐藤さんと、お手伝いをする殿崎さんの2人。時には常連さんと楽しく会話しながら、おいしいドリンクと珈琲、スイーツを提供しています。

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

店主の佐藤さんは、2019にお店を開業。実は、15年間スターバックスに勤めていたそうで、10年近く店長も務めていたのだとか。その時の経験がお店のコンセプトやスタンスに強く影響を及ぼしています。

「もともと珈琲が好きだったわけでもなく、たまたま縁があって入社したのですが、“珈琲を通じて、人を喜ばせる”という理念が大好きになって。今でも、お茶の時間を通じて、お客さんが日常を忘れて豊かな気持ちで帰ってもらえたらな、と思って営業しています。そのために、どんどんお客さんの心をくすぐるアイデアを形にしています」

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

お店のシンボルは“スコ座り”をするキュートな猫のイラスト。店名の由来にもなっていて、佐藤さんの愛猫を描いてくれたイラストレーターさんが「まさに“ぐうたらきゃっと”だね」と表現したところから、店名に「ぐうたら」を取り入れたのだそう。

色も、言葉も、ストーリーも。全てが美しすぎるクリームソーダ

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

お店のコンセプトは、「綺麗で」「可愛くて」「美しい」。その3つをまさに再現しようと作ったメニューがクリームソーダなのだそう。このきらきらと華やかなビジュアルに、テーブルに置かれた瞬間、誰もが心を奪われてしまいます。

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

注目したいのは見た目だけではありません。メニュー表に並ぶ、物語性のある美しい名前も一つのポイント。例えば今月は、「静かな夜に朝日を見に行こうよクリームソーダ」「花とゆらめき眠るような恋をしたクリームソーダ」「そっとぎゅっと奇跡みたいな記憶のクリームソーダ」…。

名前から選んでもらうべく、メニュー表に写真はつけておらず、中身を聞かれても「お楽しみです」と答えているのだそう。どんなクリームソーダが出てくるんだろう?と思わずわくわくしてしまうサプライズ感も、「GUUUTARA COFFEE」流のおもてなしのひとつ。

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

そして、この美しいクリームソーダの構成のアイデアはどこから?と尋ねると、「日常の何気ない瞬間に、『可愛いな』と思ったものを言語化し、絵にして、グラスに入れるイメージです。例えば、街を歩いている時に見つけた看板の色が可愛かったとき、この黄色をグラスに入れたらどうなるだろう?どうやって入れよう?と日頃から考えていますね」と佐藤さん。

そんな「色」と「言葉」を起点につくられるクリームソーダですが、今回は定番メニューの2品を注文しました。

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

こちらは看板メニューの「波とはしゃいで雲をさそうよクリームソーダ」。ブルーベリージュレの深い青色と、ラズベリーシロップの赤紫がグラデーションになりっている、美しくも涼やかな一品。

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

ソルベした葡萄とフルーツのシャーベットのコロコロとしたシルエットが、きゅんとくる可愛さ。お味はベリー系の爽やかかつ軽やかな味です。飲みながら、青と紫のグラデーションが少しずつ変化していく様を見るのも一つの楽しみ。

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

もう1つは「君色クリームソーダ」。こちらは、好きな色やイメージをリクエストして即興でつくってもらえる一品で、最近始めたメニューなのだそう。筆者は、大好きな「夕焼け」と「オレンジ」をキーワードにオーダーして作っていただきました。黄色とオレンジ、赤のソーダに、大胆に居座るドライオレンジ。可愛くてくずすのがもったいない!

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

「君色クリームソーダ」をつくり始めたきっかけは、なんと、お客さんの会話で聞いた“推し活”なのだそう。「クリームソーダを出したときに、『推しの色だ!』と喜んでくれるお客さんが最近多くて。それって、記憶に残るし嬉しいなと思って。お客さんそれぞれの“好きな色”や“イメージ”を再現できるメニューを作ったんです」。

こんなアイデアも、お客さんの反応を見るのが好きな佐藤さんだからこそ。お店に常連さんが多いのも頷けます。

こだわりホイップと楽しむ、甘さ控えめスイーツも絶品

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

「GUUUTARA COFFEE」には、他にも人気のスイーツがたくさんあります。どれも甘さ控えめで、珈琲をはじめ、他のドリンクとも相性抜群。

今回オススメして頂いたのは、ホイップ3種がトッピングされたコーヒーゼリーパフェ。グラスに盛り付けられたゼリーに、スプーンを入れる瞬間は心がときめきます。

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

「GUUUTARA COFFEE」のこだわりのひとつであるホイップクリームは、乳脂肪が高いものを使用しておりミルキーな味わい。甘さ控えめで軽やかなコーヒーゼリー、酸味のある葡萄との相性は抜群で、スプーンが止まらなくなるおいしさです。

他にも、絶品ホイップが思う存分味わえるフルーツサンドや苦め硬めのプリン、甘さ控えめのチーズケーキなどが人気メニューなのだそう。自家焙煎珈琲豆を使った珈琲と一緒に味わうのもオススメです。

お茶の時間で、日常に豊かさを届ける。より多くのお客さんと繋がる未来へ

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

開業してからの2年間は、佐藤さんが一人で営業していましたが、昨年からスタッフに殿崎さんを迎えてお店は2人体制に。また、「(日常の中で)お茶をしようよ」というお店のメッセージを発信する場として、今夏にオンラインショップもオープン。「今後は少しずつ、より多くのお客さんとつながる機会を増やしていきたいですね」と佐藤さんは話します。

地下を降りた先の秘密基地。クリームソーダで話題「GUUUTARA COFFEE」(三軒茶屋)のヒミツ

「生きていれば、色んな苦しい感情や嫌なこともたくさんある。そんな時に、GUUUTARA COFFEEのメニューで、お茶をして、全部忘れてもらえたらと思います」。

取材中も、横の席では常連さんが楽しそうにモーニングメニューをほおばり、お二人と会話をしながらくつろいでいました。いいなあ、私も近所に住んでいたら、毎週通って「ぐうたら」したかったなあ…。そう思ってしまうくらい、そっと寄り添ってくれるような優しさが心地いいお店でした。

※オンラインショップは公式Instagramからアクセス可能

About Shop
GUUUTARA COFFEE
東京都世田谷区太子堂3丁目16-3 ASTILE三軒茶屋Ⅱ B1F
営業時間:9:00~18:00(火~金曜)
     11:00~18:00(土、日曜、祝日)
定休日:月、第3火曜 ※祝日の場合は営業
guuutaracoffee

まえななさん

まえなな

ウフ。編集スタッフ

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住宅雑誌の編集者を経てufu.編集部に。あんこや抹茶味の和スイーツがとにかく大好き♡ 最近のマイブームはあんバターサンド食べ比べ。