東京都千代田区大手町。駅周辺はオフィス街であり、皇居や官公庁の施設や高級ホテルが立ち並場所。近年は数多くのお店や施設が入り、多くの人が行きかう中心地として、手土産を買えるお店が増えています。
そんな増え続けているお店の中でも、今年OPENしたばかりの話題の新店を紹介。今までありそうでなかった、希少なバニラを使ったバニラブランド「Hugh Morgan」(ヒューモルガン)で買えるスイーツは、真っ白で唯一無二の美しく、そして凛としながらもかわいい見た目で手土産にぴったりです。
お店があるのは、大手町フィナンシャルシティノースタワー。最寄り駅は都営三田線、東京メトロ丸ノ内線、東西線、千代田線、半蔵門線など多岐にわたりますが、丸の内線が一番近く、A1出口が一番近いながらも地下も直結しています。
シュークリームからパウンドケーキを始め、質の高いバニラを使った商品がズラリと並びます。そしてこの店名にある「Hugh Morgan」という名前は、どこから来たのでしょうか? 由来は、16世紀英国を統治した女王エリザベス一世の侍医として活躍したHugh Morgan(ヒュー・モルガン)から来ています。
彼は当時中米原産でわずかにミックス・スパイスの1つとして使われるに過ぎなかったバニラを、初めて単独の香料として確立した人物で、今日のバニラの発展の基礎を創ったことから彼が果たした創造性を尊敬し、インスピレーションの源として、ブランド名にしたそう。
このお店で監修をしているのは、西麻布にあるミシュラン三ツ星のフレンチレストラン「レフェルヴェソンス」で働いていた佐川シェフ。ただ珍しいバニラ専門店なだけではなく、一流のパティシエの腕と世界観も反映されています。
「沢山の方にバニラの多種多様性を感じていただきたいですし、ただ美味しいだけではなく、その上でプラスのことも知って欲しい」と話す佐川シェフ。
バニラの歴史やバニラビーンズが完成するまでの大変さも、実が意外と知られていない事実。近年、バニラの価格も高騰してお菓子界からも減ってきている現状で、バニラは栽培を始めて花が咲くまでに3年以上の期間が必要なんだとか。
しかも花の寿命は短く8時間のみしか開花せず、キュアリングという加工行程(発酵と熟成)も凄く大変で2~3週間の間、毎日毎日作業をしなければいけないほど。「野菜にしてもバニラビーンズにしてもどの食材にしても簡単に作れるものでは無いっていうストーリーを知る事が凄く大事な事だと思っていて、それを知るだけで大切に食べたり美味しく使おうと思ったりします。それがフードロス削減につながったり人の為、地球の為に」そんな佐川さんの想いのつまったバニラの持つ最大限の魅力と、産地によって使い分けたスイーツを紹介していきます。
「Hugh Morgan」が扱うバニラはElegance、Classic、Dawnのそれぞれのコンセプトを最も体現するバニラを毎年世界の各エリア(Eleganceはアジア、Classicはアフリカ、Dawnは中南米)から買い付けているそう。今はエクアドルのタヒテンシス品種が多いそうで、実際に販売されているスイーツもそのお菓子の特性に合わせて使っているんだとか。
中でもシュークリームは、バニラの香りをより濃厚に楽しめるものとしておすすめしたい。どうしてもバニラを使う際に、香り付けだったり、奥深さを出す役割りだったりそのお菓子の中で2番手か3番手くらいで脇役として使われる事が多いながらも、バニラをここまで感じられるものはなかなかないほど。
続いて紹介するのは、アングレーズ(カスタード風味の濃厚なソース)をベースとしたバニラバタークリームをサンドしたケーキ。
バニラ生地には佐渡島の米農家さんの玄米米粉を使用しているそうで、米粉の旨味がバニラと絶妙に合います。どこか懐かしく、ほっこりする味わい。
そして続いては、最近お菓子界でも人気のバターサンド。シックな黒いサンドと、中からとろけ出るバニラジャムがたまりません。個包装になっているので、ギフトにもぴったり。
数人に渡すならパウンドケーキやバニラクッキーも。焼き菓子は日持ちがするため、手土産にもぴったりです。
ここまで真っ白なマカロンって今まであったか?と思うほど、真っ白なマカロンも1個ずつ、個包装になっています。
すぐに手土産を渡すなら、プリンも。シェフの一番おすすめがこちらのプリン。実際にDawn(エクアドルのタヒテンシス品種)のバニラを1つに対して約1/2本のバニラを使っている贅沢さ。エクアドルのバニラと初めて出会った時に今まで使ってきたバニラとはあきらかに違うウッドっぽい香りや花のような味わいを感じてそれをたくさんの方にも知ってもらいたいと思い作ったのがこちらなんだとか。
牛乳と生クリームにしっかり香りを抽出しプリンは通常だと卵の旨味やコクを感じれるように卵黄もいれるのですが、よりバニラを感じやすくする為に卵白のみで火を入れているそう。底に入っているカラメルの苦味や量もバニラの香りを邪魔しないように調整しているこだわりっぷりです。
世界の様々な生産地から卸業者を挟まずに自社で直接買い付けているため安価で仕入れる事ができ、お菓子業界では考えれないくらいたっぷりのバニラビーンズをスイーツに使用しているのに、どのスイーツも価格はおさえめ。そしてそのバニラも単品で買うことができるんだとか。
大手町・東京駅の新手土産の名所、ぜひ参考にしてくださいね。
About Shop
Hugh Morgan
東京都千代田区大手町1丁目9−5 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー 1階
営業時間:11:00~19:00
定休日:土、日曜日、祝日
Photo&Writing/Cream Taro
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