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「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

パフェ特集の序盤となる、今回の記事は夜遅い時間から食べられるパフェ屋さん。札幌から始まった〆パフェブームを引き継ぐ形で、増えている夜パフェ専門店。コロナ禍を経てからはより賑わいが増しています。

そんなパフェ界の中でも、異彩を放ち話題のお店ともいえるのが、2019年にOPENした「ロイトシロ」。新宿にある歌舞伎町のお店で、月に2回という比較的早いペースで季節のパフェが登場するこのお店は、パフェ好きの中でも話題。いったいどんなパフェなのか、取材してきました。

歌舞伎町で輝くパフェグラス、そして美味しいスイーツ

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

「ロイトシロ」があるのは、歌舞伎町の奥。職安通りに出る手前の建物の3階にあります。エレベーターを降りて、3階に足を運べばそこにはたくさんのバーへの入り口がズラリと並び、奥を進むとひときわ存在感を放つペンギンのかわいいエントランスが。

LGBTプライド月間スペシャル。夜パフェ専門店「ロイトシロ」ゲイカップルがパフェグラスに描く夢

扉を開き足を踏み入れれば、中はカウンター9席のバースタイルに。中もペンギンがモチーフとなっていて、至るところにペンギンが。

店名からレギュラーメニューの名前まで、由来は同性愛のペンギンから始まる

LGBTプライド月間スペシャル。夜パフェ専門店「ロイトシロ」ゲイカップルがパフェグラスに描く夢

「ロイトシロ」その点名の由来は、お店の中央にある絵本『タンタンタンゴはパパふたり』。絵本に実際に登場する同性のペンギンのカップル「ロイ」と「シロ」から名前をつけたんだそう。

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

左が玄太さん、右が和志さん。ゲイカップルである二人が開いたお店です。和志さんはフランスで修行を積み、帰国後はレストランでデザートを担当するほど、腕とキャリアは十分すぎるほど。

フランス菓子へのリスペクトと、技術を結晶化させたパフェ

もともとお母さまがお菓子を作るのが好きで、子供のころから好きだったお菓子の世界へ入った和志さん。季節のパフェのラインナップを見ると、春の復活祭を祝う「イースター」を意識したものや、フランスで春を告げるケーキである「フレジエ」を取り入れたものなど、フランス菓子の伝統も表現されています。

もともとパティスリーでの修行経験、とりわけパリで修行していたこともあり、フランス菓子へのリスペクトとそこから自分の表現したいものを再構築したのが、このお店のパフェと話す和志さん。

歌舞伎町という夜の繁華街にあるからこそ、色眼鏡でみられたくないという想いから「普通のパフェはだしたくない」という職人としてのプライドを感じます。そんな和志さんが作る、レギュラーメニューを紹介していきます。

自家製ホワイトチョコミントのパフェから、キャラメルバナナのパフェまで、独り占めしたくなるラインナップ

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

まず紹介したいのが、和志さんが一番におすすめしてくださった「SILO 」 ¥1300。構成は、ミントジュレ、ホワイトチョコクリーム、生クリーム、クッキー、ホワイトチョコミントアイス、メレンゲミントを煮出した牛乳。ミントの青いケミカルな色合いが苦手という、和志さんが新感覚な真っ白なチョコミントを自家製で作った、こだわりっぷり。

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

牛乳をミントにうつして、アイスをたいて、ホワイトチョコチップを練りこんで自家製アイスを作ったんだとか。チョコミントの独特な爽快感が苦手な方でも美味しく食べられるように設計したそうで、優しいチョコミントがたまりません。

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

続いては「ROY」 ¥1300。構成はオレンジ・キャラメルクリーム、ローストバナナ・オレンジ、オレンジクリーム、塩キャラメルアーモンドアイス、ローストアーモンド。

キャラメルは子供っぽい甘さではあるものの、その懐かしい感じをオレンジのさっぱり感と合わせて美味しさを構築。全体的に甘ったるいよりさっぱりに仕立て、かつ満足感のあるパフェを考えたんだとか。男性の方に人気のパフェだそう。

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

最後に紹介するのは「TANGO 」¥1500。フィヤンティーヌ、ピスタチオクリーム、ピスタチオアイスに、苺アイス、ペンギンクッキー、マカロン。

基本は苺ながら、季節によってフルーツは変わるそう。今の時期はアメリカンチェリーとなっています。上にのっているペンギンのクッキーがとってもキュート。濃厚なピスタチオがたまりません。

紫陽花をイメージした季節のパフェ

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

6月いっぱい食べられる季節のパフェを紹介していきます。「水無月の四葩」(みなづきのよひら)という名前がついたこちらのパフェは、梅雨の時期にぴったりな紫陽花をイメージ。

構成は、紫陽花メレンゲと生クリーム、カシスソルベ、バニラアイス、エルダーフラワーのジュレ、ブルーベリー、スポンジ、カスタードクリーム、ブルーベリーソース、抹茶クリーム、フィヤンティーヌとなっています。

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

どうしても脇役になりがちなブルーベリー。そのブルーベリーをいっぱい食べることがなかなかないという観点から、たくさんブルーベリーをほおばれるパフェを考えたんだとか。

「ロイトシロ」(新宿・歌舞伎町)同性愛カップルがつむぐ、最高の夜パフェ

夜パフェのお店ということで、食事のあとに食べることを考えて、ジュレを使ったり、軽めの酸味のあるクリームだったりフルーツを使用し美味しく食べられる量を考えているそうです。またボリュームも、他のお店よりも3割ぐらい小さいサイズ感。

営業は夜21時からですが、日曜日はなかなか来られない方のためにも予約制の昼営業もしているそう。もうすぐ3周年を迎える「ロイトシロ」。ぜひ応援していきたいです。

About Shop
ロイトシロ
東京都新宿区歌舞伎町2-41-3レオ寿ビル3F E
営業時間:水〜土曜日21:00~1:00、日曜日15:30~20:00(昼営業)
定休日:月、火

Photo&Writing/Cream Taro