カフェ＆食べ歩き部
2021.10.31

ラフなイラストが人気のカップケーキ。東京世田谷「BRICK LANE」のモットーは“映え”より“お洒落”

#都内

東京の閑静な住宅街が並ぶ街。生活を営む落ち着いた地域として人気の世田谷で、みんなが一度は行きたいと足を運ぶカフェがあります。“お洒落でセンスのいいカップケーキ”で話題のお店、オープンから6年目となる「BRICK LANE」で、昨年から切り盛りをしている吉田一成さんを訪問すると、「BRICK LANE」がもつ“お洒落”の真髄が見えてきました。

ロンドンのブリックレーンエリアを日本で味わえるカフェ

閑静な住宅街のイメージが強い世田谷区世田谷ですが、数年前からお洒落な個人経営のカフェが増えました。その前身となったお店が今回ご紹介する「BRICK LANE」。

イギリス、ロンドンでお洒落な若者が集まるブリックレーンエリアのカフェをそのまま日本に持ってきたような雰囲気の小さなお店です。ここのカップケーキがかわいくて美味しいと、シティーガールを中心にSNSで話題になり、現在も週末は行列が絶えません。

ちょっと前までカップケーキは週末限定でしたが、昨年から平日も提供中。
定番のイチゴと季節の限定商品の2種類から選べます。

「お菓子作りに悪戦苦闘する、季節限定カップケーキの発案者」、のお話

「この冷蔵ショーケースは元々ありませんでした。コロナになってテイクアウトに力を入れるようになったり。焼き菓子の種類もぐっと増えましたね。」

少しずつ進化してゆく「BRICK LANE」。
６年間の変遷の中で定番のイチゴと季節のメニューを分けたことも、「BRICK LANE」の進化を促した要素となりました。

気になるカップケーキの中身。スプーンで掘り下げてみよう

カップケーキという響きが持つキュートさと、スタイリッシュなデザイン性が絶妙で、お洒落なBRICK LANEのカップケーキ。コロナ禍となる前までは三軒茶屋で３か月に１度開かれていたサンデーマーケットでの販売を契機にSNSでバズり、多くの人が「BRICK LANE」を訪れるように。

「僕も義理の姉もすごく甘いっていうのは苦手で。だから甘さは結構控えめです。」

そう言って用意をしてくれた紫芋のカップケーキは、確かにお砂糖のしつこい甘さを感じず、ぺろりと平らげてしまえる軽さがある！
スプーンを底までぐっと入れて、すくいあげると、スポンジと生クリームと紫芋のペーストがきれいな層をなして登場。突然現れるほろっとした食感の正体はキャラメリゼされた紫芋。

「このキャラメリゼは結構作るのがしんどいですけど、これが有るか無いかで全然食べやすさが違うんです。笑」茶目っ気たっぷりに言う一成さんの言う通り、このアクセントに口の中が喜びます。

カップの中の秘密作りは四季折々のフレーバーに起用されているようで、夏の限定商品だったマンゴー・カップケーキの中身はヨーグルトのムース。

「中がミルフィーユの時期もありました。あれは、僕にとって難易度MAXでしたね。」

見た目だけじゃない中身の詰まったサプライズ。毎回、スプーンを入れるのが小さなイベントのようです。ミルフィーユの復活にも期待しています！

コーヒーはたっぷりLサイズで

英国風（？）のいい感じのおじさまが、ついついカップケーキと並べて撮りたくなるテイクアウト用コーヒーカップのイラスト。
珈琲の豆は、コーヒーショップのプロデュースやサンデーマーケットの開催を行っているOBSCURA COFFEE ROASTERSと、長崎にあるカリオモンズコーヒーロースターから仕入れているのだとか。
基本的に豆の入れ替えをせず、いつもの味を大切にするBRICK LANEの珈琲メニューは6種類。豆に合わせた浅煎り、中煎り、深入りから選べます。
珈琲に詳しくない人でもそれぞれの珈琲の特徴がメニューに書かれているから安心です。