五反田や品川駅からも近い、港区高輪台にある茶寮「天乃庵」。TVでも今年紹介され、絶品のわらび餅をいただくことができて話題に。わらび餅といっても、プルプルしたわらび餅ではなく、この茶寮「天乃庵」のわらび餅は、唯一無二の食感を実現しています。その美味しさの秘密を、今回特別に取材させていただきました。
駅から徒歩2分程度、建物の2階にある茶寮「天乃庵」は、一歩お店を入ればまるで茶室のような雰囲気に。もともと麻布十番、その前は大阪にあったというこちらのお店、店主の竹沢さんにお話を伺うと祖母の代から変わらないレシピで、毎日わらび餅を作り続けているんだそう。
「わらび餅は、小一時間ぐらい練らないと、もっちりとした食感が出ません。そのため大量に作ることができず。出来立てを食べていただきたいなと思っています。テイクアウトもその日中に召し上がっていただければと思っています。
だんだんと少なくなってきている手練り、ぷるぷるとした食感とは違う、手練りだからこそ味わえる食感を、ぜひ楽しんでもらいたいですね。」
「きなこもみつも、ぜんぶ美味しくないとわらび餅としては不完全です」と店主。白みつも、自家製なんだそう。わらび餅本来の甘みをよく感じられるために、黒みつではなく白みつにしたんだとか。
きなこも香ばしさを大事にしているので、特注のものだそう。きなこの香ばしさ、美味しさが味わえて、意外としつこくなく、食べやすいのが特徴。
上にかかったたっぷりのきなこと、もちっとした食感でありながら、とろっとした食感のわらび餅がたまりません。きなこの上にかかったのは上質なお砂糖。ほんのり甘みを加えてくれます。
わらび餅は、売り切れ次第終了。前日までに予約すると確実に食べることができます。食べたい方はぜひ予約を忘れずに。
わらび餅もさることながら、たまごサンドも絶品。出汁のきいた出来立てのたまごサンドは、お出汁の風味とたまごに合うマヨネーズを合わせて、手が止まらなくなる美味しさ。
ふわっふわのパンと、ふわっふわのたまごは、食感が合わさってもうたまりません。初代が作って70年以上たつレシピを、そのまま引き継いでいるんだそう。もともとは大阪の花街の芸者さんたちが、手や口を汚さずに一口で食べられるように始めたたまごサンドなんだとか。
時代背景もたどると、とても歴史を感じるたまごサンド。テイクアウトもあります。
いかがでしたでしょうか? 歴史を感じる老舗茶寮のわらび餅とたまごサンド。一度は食べておきたいものです。
About Shop
茶寮「天乃庵」
東京都港区高輪3丁目10−4 ブレスド高輪 2F(MAP)
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
Photo&Writing/Cream Taro
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