猫の顔がズラ~と並ぶ、かわいすぎるおまんじゅう。「キモカワ」と話題を呼んだこのおまんじゅうは、岐阜県は飛騨高山に位置する、老舗和菓子屋さんの職人さんの手より生まれました。創業より100余年(創業1901年、明治34年)という、老舗の和菓子屋さんで、なぜこんなにかわいい猫のおまんじゅうが生まれたのでしょうか?
「猫子まんじゅう」はどのようにして誕生したのでしょうか? 初代・中田徹(てつ)さんが創業、二代目・中田一作(いっさく)さん、三代目、中田専太郎さんが継ぐ飛騨高山の老舗和菓子店。こちらを生み出したのは、三代目の中田さん。
「三代続いて、猫子まんじゅうかよって言われることへの恐怖があった」と中田さん。独特なデザインに、ネットでも話題に。
「和菓子屋の隣の路地裏を行き来するノラ猫達を見ていたら、こんなおまんじゅうを思い付きました。」
このおまんじゅうが誕生したのは、お店の近くで暮らす猫たち。一匹一匹、すべて手作業のため、表情や形、柄が少しづつ違います。お嫁に行ってらっしゃいという気持ちで送り出しているんだそう。店主の優しさを感じますね。
5種類の猫子(ねこ)達それぞれに個性を持たせるために、皮生地も中のあんも全て異なるそう。割ってみるとこんな感じ! 断面もかわいいです。
ふっくらしたおまんじゅう。あんは、どれも甘さもさっぱりしていて控えめ。一人で全部食べられてしまいそうなぐらい。とくに下段左下の、クリームチーズあんは、ちょっと洋風なテイストでヤミツキになります。
どのおまんじゅうもモダンでありながら、和菓子としての軸をぶらさない美味しさです。伝統製法をベースに新しい発想を加えた菓子作りは、「こんな和菓子ができるんだ」とお客様に喜んでもらえるような発想がもとになっているんだそう。飛騨高山で、老舗の和菓子屋の挑戦、ぜひ応援していきたいものですね。
About Shop
稲豊園
岐阜県高山市朝日町2(MAP)
営業時間:9:00~18:00
定休日:火曜日
Photo&Writing/Cream Taro(坂井勇太朗)
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