8月のプリン特集の締めくくりは、プリンをこよなく愛するプリン王子イチ押しのお店をご紹介。やってきたのは、東京都杉並区の京王井の頭線の永福町から、徒歩5分程度にある築90年の古民家カフェ、木花日和(コノハナビヨリ)です。
緑に囲まれ日中は木漏れ日が差す店外は、風情がありどこか懐かしい雰囲気。
訪れたお客様たちには、なるべく時間を忘れてもらえるような異空間づくり、グリム童話の物語の中にいるような、そんな特別な時間を過ごしてほしいという思いがあるのだそうです。
店内に入ると、まず和室にテーブル席とソファ席があります。ソファ席は窓際にあり日当たりも良好、フカフカのソファで居心地も抜群でついつい長居してしまいそうです。
そして隣には、奥行きのある大きな木のテーブルが目を引くテーブル席があります。中央に飾られたひまわりとホオズキの、季節を感じられるお花が素敵ですね。
古民家ならではのレトロなインテリアと、細部までこだわったレイアウト。
プリンの盛り付けをするオーナーの赤池さん。キッチンも広々としたオープンスタイルで、作業する貴重な様子が見られるのもポイントですね。
こちらがプリン王子セレクトNo.1の、その名も〝空とぶプリン〟(600円)。グラスの上にそびえ立つプリンが、まるで空中に浮いているかのように見えるので、名づけられたのだそう。
気品あふれるドイツのアンティークのお皿に添えられた、神々しく光り輝く金色のスプーン。そこに浮かび上がる迫力あるプリンとの黄金バランスは、まさに圧巻のもの。
トッピングのブルーベリーは、季節により異なるので、ぜひ変化をお楽しみください。
プリン王子に、魅力を聞いてみました。
「ここのプリンの特徴は、硬めで弾力があり、のどごしがよくつるっとしています。そして、カラメルが独特。プリンとクリームの甘さとのコントラストがすごく引き立つんです。黒くなるまでカラメルを焦がしているので、ビタータイプのカラメルが好きな人におすすめですね。プリン自体の焼き加減も絶妙で、のどごしのよさを感じますね」
ひと口ひと口、丁寧に味わうプリン王子。久々の再開に感動している様子。
「笑っちゃうくらいおいしいですね(笑)。苦みと甘さのバランスが最高です。味だけでなく、パフェグラスの盛り付けで、ビジュアルもすごくかわいい。もともとここのプリンは、フォローしているインスタグラマーさんの投稿で知ったんですが、出会ったことのないプリンです! ビジュアルも味もいちばんで、非の打ち所がないかんじですね。お店の雰囲気もいいですし、ここはぜひ一度行ってみてほしいですね」
名物の空とぶプリン以外にも、季節のデザートやお食事のメニューもあります。今は夜の営業はお休みしていますが、ディナータイムではワインとスイーツも楽しめますよ。
築90年の古民家の雰囲気に合わせて、お皿も選んでいるという赤池さん。プリン王子も興味津々です。
「お皿はアンティークなものを集めています。ドイツに親戚がおりまして、そこから取り寄せたりしていますね。お料理やパンなど、メニューに合わせてお皿を使い分けています」
赤池さんに、空とぶプリンについて詳しく伺いました。
「プリンは途中からスタートしたので、だいぶ試行錯誤しましたね。カラメルのビターさの出し加減が難しくて。もともとはワインも出しているので、それに合うように、大人の味にしたかったんです。今は、自分の感覚で焦がしています。甘すぎないように、ほろ苦くするのがポイント。プリンと一緒にワインを飲んでいる方も多かったですね。
プリンの卵は、いつもお世話になっているお肉屋さんの特選卵を使っています。お砂糖も白砂糖じゃなくて、自然に近い砂糖を使っています。
プリンをグラスに入れたのは、たまたま作ったグラスがあって、何に使おうと思ったらちょうどサイズがぴったりで生まれたんです(笑)。最近は、女性だけでなく男性の方も増えてきていますね。お一人でもゆったりと過ごせるので、ぜひお気軽にお立ちよりください」
夕暮れどきになると黄色いライトが照らされ、また日中とは違った趣を感じられます。
東京のど真ん中にいることを忘れてしまうくらいの風情ある隠れ家で、ぜひ空とぶプリンを味わってみてください。
About Shop
「木花日和(コノハナビヨリ)
東京都杉並区和泉3丁目17(MAP>)
営業時間:12:00~18:00
定休日:木、金、土、日(不定期)
※変更がある際はインスタグラム、ホームページでお知らせをしております。
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Photo / Hiroyuki Tsutsumi Writing / Saeka Ichiishi
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