こんにちは!
群馬を中心にグルメ情報を発信している(グルメ&ねこ)「ぐるねこ」です。
今回は群馬県前橋市にある大人気で連日満席状態。「cafe kanowa」の期間限定!ため息が出るほど美しいパフェやスイーツをご紹介します。
「cafe kanowa」は2020年10月オープンのアシェットデセール専門店です。前橋市北代田町の住宅街にある手創りケーキ工房「ラムール」に併設しています。
アシェットデセールとはフランス語で、お皿に盛るデザートのこと。「cafe kanowa」では、高級料理店で出てくるような本格的で気品に溢れたスイーツが楽しめます。特に、パティシエ渾身の創作パフェは、食べるのが勿体ないくらい可愛くて素敵です。
お店の外観は、道に石畳が敷かれています。フランスのお家のようです。
可愛いお庭には、さまざまな植物が植えられていて素敵です。
正面から見ると入口が2つあります。左側がパンとジェラートのお店「kyou(キョウ)」の入口。右側がカフェ「cafe kanowa」の入口です。
駐車場も広いので便利です。
イートインスペースとテイクアウトする場所が分かれています。
「お客様と共に過ごす時間、ご縁を何より大切にしたい。お菓子を通じてお客様との繋がりが、輪のように広がりますように。」という願いを込めて「Kanowa」という名前を付けたそうです。
入り口のドアも可愛い。
お店に飾られている家具や装飾品はフランスから輸入したアンティークで揃えているそう。とってもお洒落な雰囲気です。
店内は6人掛けのテーブル席が1つ、4人掛けテーブル席が2つ、2人掛けテーブル席が1つ。広めの空間と、とても親切なスタッフの対応でゆったりできます。
机などの大きな家具は特に、19世紀のフランス製のものを使用しているそうです。
歴史的なモノに包まれて、非日常的で上質な時間が過ごせます。お洒落で、ゆったりとした大人のためのお店です。
スピード感を求めるのではなく、パフェにかける時間や、空間。お店の方との会話も含め、ひとつひとつの動作と、時間の深さを大切に感じるようなカフェです。
メニューには写真がのっていません。
理由を聞くと、“サプライズをしたい気持ち”からだそうです。お客さんが注文後、どんなお菓子が出てくるのかを想像しながら待つ時間はとても素敵です。
パフェは季節限定のものが4種類、定番のものが4種類と豊富です。
“パティシエの手によって、お菓子が生まれる瞬間を見ていただきたい!”というシェフの想いから一直線に出来上がった「Cafe kanowa」。そのため、オープンキッチンを採用し、カウンター席ではライブ感のあるパティシエさんの手仕事を間近で見ることができます。こんな貴重な体験ができるお店は、なかなかないと思います。
息をのむほど芸術的で美しいパフェやスイーツを作る天才パティシエ。「Cafe kanowa」の統括チーフパティシエの伊藤健吾さんに取材ができました。
伊藤健吾さんの作るパフェは、異なる材料を組み立てる“モンタージュ”をしているだけではないそうです。それぞれ意味があってのデザイン。ひとつひとつのパフェのストーリーを考えて作っているそうです。
こちらは、バレンタイン仕様のパフェです。
「クー ラ クー」とはフランス語で“心と心”という意味だそうです。
チョコレートの軽いムースとアールグレイのジェラート、フランボワーズなど、いろいろな素材を組み合わせて作られています。
建築的なデザインは繊細で、どの角度からみてもとても美しいです。
バレンタインのパフェということで、チョコレートがメイン。
飽きないように、どのパフェにも必ず酸味を入れているそうです。「クー ラ クー」では、フレッシュなフランボワーズとソースを使用することで酸味を足しています。
また、味が単純化してしまわないように、アールグレイを合わせているそう。
パティシエの伊藤健吾さんに詳しく教えてもらいました。
「パフェの材料に紅茶やコーヒーなどを使う場合、香りの要因をとても重要視しています。
紅茶のジェラートに強くて重いテイストのチョコレートを合わせてしまうと紅茶の香りが負けてしまう。そのため、チョコレートのムースは空気をたくさん含ませて、とても軽くしています。この絶妙なバランスが『クー ラ クー』の特徴的な味わいのひとつなんです。
ムースは崩れてしまうほど柔らかいので、カカオバターを使用して形状を保たせています。」
今まで、パフェでチョコレートを使用する場合は、カカオマス、カカオバター、糖分でできたスイートチョコレートのみだったそう。しかし、今回はスイートチョコレートと乳成分の入ったミルクチョコレートを合わせて使用したそうです。
紅茶やコーヒーなど使う場合はミルクチョコレートを少し足すと全体に一体感が生まれるそうです。パフェの一番下には、空気を含ませたチョコレートとサブレが砕いて敷かれています。
繊細で美しくて芸術的。
味も食感も香りも楽しめて全てのパーツが計算され、最高に美味しい完璧なパフェでした!個数は1日4つくらいまでしか提供できないそうなので、電話で予約するのがおすすめです!
-構成- (下から)
①フランボワーズのソース
②空気を含ませて融点をいじったチョコレート
③サブレ
④フレッシュなフランボワーズ
⑤生クリーム
⑥オパリーヌ(薄い飴)
⑦フランボワーズのフリーズドライ
⑧エディブルフラワー
⑨金箔
⑩粉糖
⑪ミルクチョコレートのパーツ
⑫フィアンティーヌ
⑬アールグレイのジェラート
⑭スイートの薄いディスクチョコレート
⑮チョコレートのムース
⑯フレッシュのフランボワーズ
⑰セルフィーユ(ハーブ)
⑱アールグレイのジェラート
⑲チョコレートのリング
⑳ボンボンショコラ(フランボワーズ)
普段口にしているチョコレートの融点は32℃~34℃ですが結晶をいじると16℃~18℃に変えられるそうです。期間限定パフェ「クー ラ クー」に使用されているチョコレートは、溶かした後、空気を含ませて凍らせることで融点を16℃~18℃に変えているそうです。
今回、普通のチョコレートと融点を16℃~18℃に変更したチョコレートを食べ比べさせていただきました!
口の中の温度が32℃~34℃くらいなので、融点が16℃~18℃のチョコレートは、食感がとても軽く、口に入れた瞬間にすぐに溶けてなくなります。
とても美味しいです!
パフェは、一つ一つストーリー性を持たせるようにデザインしているそうです。
ビジュアルが美しすぎて、繊細な作りに感動します!
写真にはありませんが、京都の源光庵をモチーフにした、「枯山水」というパフェもあるそうです。デザインも庭園の代表的な石組みの1つである三尊石という方法をパフェ作りに落とし込んだそう。
他ではあまり見られないようなアンバランスで美しいデザインで「え、どうなっているんだろう!?」と驚きます。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、全てを使って楽しめるパフェです!
崩すのが勿体ないと思いつつ、色々な味と食感を味わいながらいただきました。
素材それぞれが美味しく、そして素材同士が混ざるとさらに美味しくなるパフェで最高でした!
旬の苺の「香り」と「食感」を様々なパーツとして組み込んだパフェ。
いちごをそのまま使用するだけでなく、様々なアプローチをかけて作っているそうです。その他のパーツも合わせると約20種の素材をこの小さなグラスに散りばめた季節限定のパフェ。
苺、マリネ、ジェラート、ジュレ、ムース、クリーム。
ふわっといちごの良い香りしてたまらない、可愛くて印象的なパフェです。
華奢なグラスに赤い色味、そして苺の飾り方、見た目も美しいです。
丸の羅列で組み上げたデザインのパフェ。
ナッツ3種類(アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ)とチョコレートを使った、女性が大好きな最強の組み合わせのパフェです。
見た目だけでなく、味わいの構成も考えられていて、すごく複雑かつ相性を考えられた仕上がり。どのパフェも「Cafe kanowa」ならではの唯一無二のパフェです。
パフェには限定数があり、無くなり次第終了だそうです。
そして注文を受けてから、組み上げるので提供までには時間が少しかかります。時間に忙しい時ではなく、ゆっくり過ごせる時に来店することをおすすめします。
「フォンダンショコラ」もバレンタインに合わせて作ったスイーツ。
ジェラートやメレンゲなどがアクセントとして添えられています。
デセールに使用される“メレンゲ”や“飴細工”は湿気にすごく弱いため、テイクアウトだと使えない素材。“儚さを詰め込んだ”そうで、イートインだからこそ味わえます。
「Cafe kanowa」の「フォンダンショコラ」は昔ながらのガナッシュを入れないタイプ。温かい状態で食べると、どうしても甘さを感じてしまうので、80%のチョコレートと65%のチョコレートを二種類ブレンドしているそうです。
ガナッシュを入れないタイプだと焼くのがすごく難しく、開発までに1,2カ月かかったそうです。
加熱時の熱風の流れを調節できるコンベクションオーブンを使って約210度で周りだけ一気に焼いているそう。焼き上がりは、外側に薄い膜が張っている状態。
味に変化を出すため、フランボワーズのソースとジェラート、フレッシュのオレンジの酸味を合わせています。
フォンダンショコラは注文してから焼成し、焼き上がり次第そのまますぐに提供してくれるので、とろけ具合が絶妙です!自宅では味わえない特別なデセールです。
器の左側はわざとスペースを残しているそう。チョコレートがとろ~っと流れ出す場所になっています。高温、短時間で焼き上げているので、周りの壁が薄くて外はカリッと。中はトロットロで濃厚!
ジェラートやメレンゲなどと合わせて食べると絶品です!
甘すぎずカカオの風味が広がるフォンダンショコラです。
可愛いく、全種類制覇したくなるスイーツたち。
ずっと見ていたいくらい、どのパフェもスイーツも繊細でアーティスティック。
コロナウイルスの影響により営業時間・定休日・取扱商品に変更がある場合もあります。お店に行く前には、ご予約、お問い合わせをすることをおすすめします。
※パフェは数量限定のため、終わり次第終了となります。
お洒落なお店で恋人や家族を喜ばせたい方、忙しい日常から離れて、ゆっくりとした時間を過ごしたい方はぜひ、見ても美しく、美味しい「cafe kanowa」のスイーツを食べにいき、最高な時間を過ごしてみてください!
About Shop
Cafe Kanowa
群馬県前橋市北代田町9-8
営業時間:12:30~17:00(16:30L.O)
定休日:火曜日、水曜日
ぐるねこ群馬
インスタグラマー
群馬をかけめぐる、スイーツ女子! gunma_gurunekoでインスタグラマーとして活躍。群馬を代表して、カフェからパン屋、パティスリーまで毎月のお題に合わせて”行きたくなる”お店をたくさん紹介してくれます。
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