パフェの名店「デザートカフェ ハチドリ」。鎌倉から一駅と近く、逗子に店を構え、駅からは徒歩で約7分程度とアクセスもよいこのお店には、浮世を離れたかのような、美しいパフェがあります。まるで画に描いたようなパフェは多くの人を魅了し、TVや雑誌の取材も絶えません。今回は秋に食べることのできるパフェを取材! パフェのインスピレーションやそれぞれのパフェについて、シェフから解説もいただきました。
新宿からは1時間程度の逗子。駅から歩いて7~8分程度で路地裏に入ると「dessert cafe HACHIDORI」の看板が。カフェのような店構えで、「デザートカフェ」とした理由は、「出来立てのデザートを食べて欲しい」という意味も込めてだそう。
店名の「ハチドリ」の名前の由来を店主の神通シェフに伺うと……「きらびやかで、かわいくて、小さい鳥というのがお店のイメージにしっくりきました。逗子という場所にもぴったりだし、覚えやすいかなと思って」
パフェの有名店だけあって、店内はパフェのグラスがズラリと。それでは、秋に食べられるおすすめのパフェを2つ紹介していきます。
「柿とほうじ茶のパフェ」1680円
秋らしい、柿を使ったパフェ。和の素材を使い、ほっこりするようなシンプルな構成にしたと神通シェフ。構成は、底に柿がぎっしり入り、上にはほうじ茶のアイスと甘酒のアイス、きなこのアイスで構成されています。またほうじ茶のわらびもち、ほうじ茶の寒天、ほうじ茶ムースと、香り豊かな組み合わせに、抹茶スポンジなどが合わさります。
「風景や情景がテーマで、里山っぽい、和風な風情を目指した」というこちらのパフェ。上から見れば、山道で見るような風景が広がります。こけのような色合いの表現の絶妙な塩梅は、神通シェフならでは。
作っている様子も特別に見させていただきました。雨上がりの様子もこんな素敵な演出をされています。
和×柿の組み合わせ、さっぱりとした味わいで柿のみずみずしさをしっかり感じられます。ザクザクっとした食感とふわっとした食感やわらび餅の食感まで、さまざまな食感が楽しめるところも◎。
和風のサントノーレのパフェ 1860円
シューの上にカラメルがかけられ、カリッとふわっとした食感が特徴のフランスの伝統菓子「サントノーレ」。そのサントノーレをパフェにしたのがこちら。
上は、サントノーレそのものですが和風に仕上がっています。醤油とカラメルのクリームで、みたらし風に。カリッとふわっとしたシュー、そしてザックザクのクランブル。食感がスタートから楽しく始まります。
そして中盤以降は、見た目の通り柑橘で締めていることから、さっぱりな構成になっていますが、大きな特徴は「山椒」。中盤以降は山椒のクリームに、お茶、そして底には柚子も合わせています。
「ハーブは興味があって、ハーブを使うことにより香りの可能性が広がる」と神通シェフ。
山椒選びもこだわり、色々試した中でも一番香りが感じられるものをチョイスしたそうです。日本の山椒らしい、香り豊かな味わいで、パフェ全体を包み込んでくれるような役割を果たします。
醤油、抹茶、山椒、柑橘etc.珍しい組み合わせが1つのグラスの中で混ざり合う奇跡は、このお店でしか体験できません。一つ一つのパフェが、シェフによる全力投球。パフェを食べて、素晴らしい体験を、経験をしてもらえたら、そんな意気込み感じる一杯のパフェは、一度はぜひ食べてみたいものです。
About Shop
デザートカフェ ハチドリ
神奈川県逗子市逗子5丁目5−10
営業時間:11:00~17:00
定休日:Instagramにてご確認ください。
Photo/Tadaaki Omori Writing/Cream Taro
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