万年いも好きにとってお芋スイーツの情報はいくらあっても嬉しい!
ウフ。のお芋特集は終わってしまったけれど、お伝えしたいスイーツはまだまだあります。今回は行って楽しい、撮って映える、食べて美味しい、の3拍子揃ったお店を3店舗。さらに、どの店舗もリーズナブルで大満足なお値段です。カフェ巡りや、東京・横浜散策の参考に。
新人女子編集部員が選ぶ、行きたい!映える!美味しい!お手頃!の寧ろ4拍子揃った!お芋スイーツを出すお店をご紹介します!
【contents】
1.横浜山手の小さなお店で楽しむ素朴なお菓子。スコーンとプリンが美味しい
「little village café」
2.都内で唯一カフェがあるのは築地だけ!ボリュームたっぷりパフェ&ブリュレ
「高級芋菓子しみず」
3.代官山で粋なスイーツを。名店の作る絶品ソフトクリームはもう食べた?
「天ぷら元吉」
横浜山手駅から徒歩10分、商店街の中に「little village café」はあります。つる草に覆われた小さな小屋のようなカフェ。そこだけ時間の流れが違く感じる、不思議な佇まいをしています。
中は、カウンターとテーブル席が2つ。2019年にオープンした「little village café」は前田さん夫婦が二人で切り盛りしています。
「little village café」に来た人がこぞって写真を撮るのが、数種類の焼き菓子がワンプレートに乗せられた写真。このユニークなアイディアが生まれたのは偶然だったそうで、発注ミスで届いた沢山の大きなお皿の使い道はないかと考えていた時に、このスタイルでの提供を思いついたのだとか。それからはこのお店の名物になりました。
見た目もかわいらしい焼き菓子たちは、小さなお店でアフタヌーン・ティーのような特別な午後を演出してくれます。
今回は季節限定の「お芋あんバターのスコーンサンド」(¥600)と「お芋モンブランプリン」(¥550)を注文。スコーンの焼きあがる香ばしいバターの香りがキッチンから漂ってきます。
オープン当初から変わらずあるというスコーンは、焼き上がったときの温かい状態でサンド。生地には乳脂肪の高い生クリームを使用し、サクッとした表面と、内側のほろっとした食感を食べ終えるまで楽しめます。そのままでもとっても美味しいスコーンを使ってバターサンドに。お芋あんはサツマイモと、白あんを入れることでやさしい甘さとなめらかな舌触りに。
お芋あんに挟まれたバターは一瞬躊躇するくらい分厚い。これは流石にくどいんじゃ?そんな先入観を追い払ってスコーンと一緒に食べると、とっても軽い!そして、バターは真っ白!興奮気味に店主の前田さんに聞くと、カルピスバターを使用しているそう。カルピスバターってこんなにさっぱりとしていて美味しいのか!
お芋のあんとバターを一緒に食べると味に変化が。口の中にほのかな酸味が加わって、全く違う印象になるから不思議です。
プリンとスコーンの上にちょこんと載っているのはキャラメリゼしたサツマイモ。大学芋からインスピレーションを受けたんだそうです。
「よく、うちのプリンは硬めですか?やわらかいですか?と聞かれるのですが、答えに悩みます。私が美味しいと思う硬さにしていますから。」
そう言って出してくれたプリンは確かにちょうどいい。上にくるくるっと乗せられたモンブランペーストのしっかりとした味わいに、負けず主張しすぎずの良い塩梅。プリンにマスカルポーネを入れることで、モンブラン、プリン、カラメルのバランスが整うんだそう。
「みなさん、かわいい、おいしい。と言ってくれます。写真を撮っていただいて、ぜひ素敵な思い出として見返してくれたら私もうれしいです。」
思い出写真を撮るためにと撮影用のスタンドも用意されている気配り。
是非、味も見た目も楽しんで素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
About Shop
Little Village Cafe
住所:神奈川県横浜市中区大和町1丁目13
営業時間:11:00~17:00
定休日:水曜日/木曜日
大阪に本店を構える「高級芋菓子しみず」。2020年10月東京発上陸を果たしてから、ものすごいスピードで店舗数を増やし、東京で4店舗目となる銀座店を先月オープンしたばかり。今乗りに乗っている「高級芋菓子しみず」で大人気のスイーツ「贅沢『芋』パフェ」(プレーン)と「ブリュレ」をご紹介します。
芋問屋が厳選した畑でとれた鹿児島県産のサツマイモを40日以上熟成することでさらに甘味と濃度を凝縮させた「高級芋菓子しみず」のお芋。そんなお芋を贅沢に使用したパフェが都内で食べられるのはここ、築地本店だけということもあり、お芋好きの中で話題に。
パフェに使用されるお芋の種類は4種類!13もの層によって構築されたパフェは、写真に納めるのもやっとなくらいの大迫力です。
今回頂いたパフェはプレーン。使用されているお芋は綾紫、紅はるか、安納芋、鳴門金時芋。使用されるサツマイモは全て、一度焼き芋にしてからクリームやペーストにしています。そうすることで、お芋がもつ自然な甘さを引き出すことができるそう。パフェのトップ、ウサギの耳のように見えるのはお芋チップ。カリっとした食感はアイスやクリームを食べる合間のアクセント代わりに。
アイスは王道のバニラアイスクリーム。中にびっしり詰まったグラノーラと、アイス、お芋ペーストをお好みで混ぜたり、順番に食べれば、“甘い”にもさまざまなバラエティーがあることに気が付かされます。ボリューム満点のパフェに甘党も、お芋好きも大満足な一品です!
お次はブリュレ。ホックホクの焼き芋を縦に一刀両断。断面には三温糖をたっぷりまぶして、キャラメリゼにしています。上に乗ったバニラアイスがみるみる溶けてゆく姿に、もう優勝!と言いたくなるレベル。
スプーンを落とすとパリッとカラメルが割れて、溶けたアイスがじわ~っとお芋に流れ込みます。お芋を皮から綺麗にはがして、一口食べれば温かいお芋とひんやりアイスが美味!
美味しいお芋の特徴ともいえるねっとりとした甘さをとことん味わえる一品。この味をテイクアウトで楽しめるようにと「カップブリュレ」が登場したのはつい最近の話。ブリュレを手に築地散策というのも美味しい、楽しい過ごし方です。
東京唯一のカフェスペースがある築地本店。近々改装予定だそうです。「みなさんから、ご好評いただいて、休日は特に列を作ってお待ちいただくくらい。カフェスペースを大きくすることで少しでも、皆さんに喜んで頂ければと思います。」
止まることを知らない「高級芋菓子しみず」の今後が楽しみです!
About Shop
高級芋菓子 しみず 築地本店
住所:東京都中央区築地6丁目21−4
営業時間:10:00~20:00
定休日:なし
青山にある天ぷらの超名店「天ぷら 元吉」が2019年、代官山にオープンしたのはなんとスイーツ店。本物の味を270円から楽しめるなんて太っ腹にも程があります!
「若い人にもっと専門店の味を知ってもらいたい。」そんな思いから提供されるのは、手頃な価格で親しみ易いソフトクリーム。メニューに書かれた“丸十”とはサツマイモのこと。薩摩藩の領主だった津島家の家紋が丸に十だったことから、天ぷら屋さんではサツマイモのことを“丸十”と呼ぶようになったそう。「うちは天ぷら屋ですし、『おっ、今日は丸十あるの?』なんて言われたら、このお客さん粋だなって感じます。」こうした粋な食文化も継承して行きたいという店主の元吉さん。
使用されているお芋の種類はシルクスイート。元吉さん自ら市場に出向き、食べ尽くした結果、蜂蜜のような甘さとほのかな酸味、そしてしっとりとした舌触りがベストだったのだとか。「あと、うちには特許を取っている調理法があるのですが、それに耐え切れたっていうのも大きかったですね。」そこまで聞くと、シルクスイートはTempura Motoyoshiのソフトクリームのために生まれた最強の芋と称賛したくなります。
“丸十”には、季節によっても変わる冠ことばもあります。出始めの水分が多く若々しさを感じる「新」。蜂蜜のような濃厚な甘さがある「旬」。水分が抜け甘さとほのかな酸味が出る「名残り」。この小さな変化を察知して、皮の切り残しや揚げ方、衣の付け方まで変えているというのだから、たかがソフトクリームと侮ってはいけません。
そして、今回実食したお芋は「名残り丸十」で、皮は1/3ほど残します。切り口は見た事がないほどの黄金色。衣はレースのように薄く、お芋本来の味を楽しむためにお気持ち程度。肝心のお芋を一口食べれば、「うまっ。」と声が出てしまいます。余分なものを省くように、お芋自ら最高のバランスを構築したのではないかと疑うほどとにかく美味しい。
写真13
お芋を引き立てるソフトクリームは爽やかなソルト味。地産地消の意を込めて東京牛乳の牛乳を使用。塩は能登半島の浜塩を使用しているそうです。海水を浜で天日干しにして作られる塩はミネラル豊富。塩辛さというものが全くないので、ソフトクリームとして食べるとさらりとした口溶けの良い甘さを感じます。このナチュラルな味わいとお芋の甘さや食感が絶妙。
いいから一度食べてみて!と言いたくなってしまう。最高のソフトクリームです。
About Shop
Tempura Motoyoshi いも
住所:東京都渋谷区代官山町20−6
営業時間:12:00~16:30
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は営業。翌火曜日が休みとなります)
園果わたげ
ウフ。編集スタッフ
ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。
注目記事