皆さんは和菓子と言われてどんなのものを思い浮かべますか?
“上生菓子”という季節を彩る芸術的な和菓子があるのをご存知でしょうか。
今回は、埼玉にある“上生菓子”を作られている「かんだ和彩」さんをご紹介します。
外観は、店内の様子が分かるほどの大きな窓とオレンジ色の暖簾が特徴的なお店。
店内にはどら焼きやわらび餅、団子など種類が豊富で、来店されたお客様はどれにしようか悩まれているほどでした。
店内にはイートインスペースがあり、購入した和菓子をゆっくりと召し上がることができます。
「当店は琥珀羹・水羊羹の試食ができるんです。和菓子を初めて食べる人や和菓子が嫌いな人に、『和菓子は美味しいと知って欲しい』という思いから試食を提供しています。和菓子が好きじゃないのは、初めて食べた和菓子がまずかったから。それを払拭できるような美味しい和菓子を日々作っています」と、店主の神田さんは語ってくださいました。
「上生菓子は形を見て、名前を聞いて、頭の中で風景を想像しながら食べるお菓子です。また想像する景色が、食べる人のこれまで経験したことや知識によって違うお菓子になってくるのが面白いと思っています」と上生菓子の魅力も教えていただきました。
花野 280円(税抜)
色とりどりの草花の咲く秋の野をイメージしています。黄色・紫色・ピンクの3色で咲いた花を表現。中を切ってみるとつやつやと輝く粒あんが入っています。スッと口の中に溶けていくような滑らかな餡が印象的。
良夜 280円(税抜)
虫の声が聞こえてくる秋の月夜をイメージした上生菓子。黄色の生地は月を表していて、もちもちです。切ってみると断面が綺麗です。中にこしあんが入っていて、甘さ控えめで甘いものが苦手な人でも食べられそうです。
月明かり 280円(税抜)
月に照らされた桔梗の花を表現されています。力を入れなくても菓子楊枝ですっと切れるほど柔らかい。そして中は3種類の餡が綺麗に合わさっているのが美しいです。舌を包み込んでくれるような滑らかな餡が美味しいんです。
琥珀羹 Yuzu(柚子)650円(税抜)
桔梗と月をイメージした琥珀羹。透き通った紫色と黄色が光に照らされて、まるで宝石のよう、ずっと眺めていられます。寒天ゼリーに柚子の皮の砂糖漬けが入っており、柚子の甘酸っぱさが口に広がり、表面が乾いてシャリシャリとして美味しいです。
About Shop
「和菓子処 かんだ和彩」
埼玉県熊谷市鎌倉町2(MAP>)
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日・最終火曜日
マーシー
スイーツダンディ部副部長
神社巡りが趣味の埼玉在住インスタグラマー。埼玉を盛り上げるべく、埼玉のスイーツを幅広くリサーチ。また男性一人でもカフェが行きやすいよう立ち上げた「スイーツダンディ部」では副部長をつとめる。Instagramアカウントは@mershi_channel
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