下町レトロな街といえば浅草。コロナ禍の前は国際色豊かな観光客で賑わっていたこちらの界隈も、今はすっかり落ち着いた雰囲気に。そんななかにあって、予約でいっぱい&地元民からも観光客からも愛されるパンケーキ専門店をご紹介します。
かつては昭和から続く喫茶店、「カフェフラミンゴ」があった場所。先代から引き継いだ息子さんが、2018年に和カフェ「紅鶴」へとリニューアルオープンさせました。
こちらのお店のユニークなところは、店頭で時間を予約するスタイルであること。10時から20時まで、15分刻みで好きな時間を選ぶことができます。
行く前に知っておきたい予約方法は次のとおり。
・食べたい時間と人数と頼みたい皿数を伝えます。
・1000円を前払金として渡し、予約表を受け取ります。
・予約時間になったらお店へ。メニュー決定は席に着いてからでOK!
・前払金の1000円を差し引いて精算されます。
もともとは予約なしで営業していたところ、オープン以来、その映えるビジュアルとおいしさでたちまち話題に。連日、長蛇の行列を作ることになってしまったそう。
「せっかく浅草に来ているのに、時間がなくなってもったいない」「行列ではなく予約にして、待ち時間は浅草観光にまわしてほしい」という思いから、現在のような予約制に移行。近隣の迷惑にもなっていた行列が解消されることに。
そんな、お客さんのことを第一に考えるホスピタリティ。ますます人気を集めることとなったのも納得です。
「紅鶴」の店内は、キッチンと対面した長―いカウンター席のみ。
これは和食の天ぷら屋さんをイメージしていて、次々とできあがっていく料理の様子や音、そして香りといった要素で、ゲストの五感すべてを楽しませる仕組みとなっています。
席に着くと、ふんわりとした生地が次々と、ガスで熱された銅板の上に。思わず、「あれが自分のかな!?」と、ワクワクとした気持ちになります!
かぶせられていたふたがオープンすると、見るからにふわっふわなパンケーキが! 焼いている最中から、生地の甘―い香りが漂ってきて、もうすでにたまりません。
一番人気は、蜂蜜とバターのプレーンなタイプ(¥1,400)。シンプルなだけに生地そのもののおいしさを堪能できて、お店のイチオシでもあります。
シンプルとはいっても、この見るからにふわっふわなパンケーキを3段も重ねたビジュアル。おしゃれなプレートに大胆に盛りつけられて、かなりのインパクトがあります。少食な女子はちょっと心配になるのではないでしょうか。
ところが、口に入れたとたんにとろける食感、やさしい甘さに、すべてが杞憂だったことを思い知ります。こんがりと焼けた部分もほんのり甘い♪
これは2皿いってしまうという人が多いのもうなずけるおいしさ。
その秘密はズバリこだわりの食材。卵も鮮度にこだわって厳選。そして何より、小麦粉の代わりに米粉を使っていてグルテンフリーなので、食後感が重くならないのが特徴。白砂糖の代わりにきび砂糖を使っているので、自然な甘さが味わえます。
「紅鶴」のコンセプトの1つが、「大人のためのパンケーキ」。
ゲストを楽しませるビジュアルを求める一方で、ボリュームのあるパンケーキは大人には重くなりがちな点にも配慮。そうして、「食べ過ぎた……」と後悔しない、軽い食べ心地が完成したのです。
今回は、蜂蜜とバターのほか、「柑橘果実のカスタードソース」(¥1,800)にもトライ。3段のパンケーキの上にカスタードソースがたっぷりかかり、バニラアイスがトッピング。グレープフルーツが美しく添えられ、インスタにもよく上がっている一品です。
カスタードソースも小麦粉ではなく米粉を使っていて、こだわりの味わい。カスタードの甘さに対して、グレープフルーツの酸味がいいアクセントになっています。
「紅鶴」は豊富なトッピングも魅力。季節ごとに限定トッピングが登場するので、折に触れて訪れたいもの。
また、「ベーコンと目玉焼き」(¥1,700)という食事系のパンケーキもあって、こちらも大人気。甘いものが苦手な男性とのデートにもうってつけです。
カウンターだけなので1人でも入りやすいのもうれしいですね!
About Shop
「紅鶴」
〒111-0035
東京都台東区西浅草2−1−11 (MAP)
営業時間:11:00〜20:00(予約は当日8:30〜。店頭のみ)
定休日:水曜日
アクセス:つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩2分、東京メトロ銀座線「田原町駅」から徒歩3分、東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩8分
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