東京は白金高輪駅から、徒歩で約5分。高級マンションが密集するこの地は、バスクチーズケーキ専門店をはじめとする、人気のスイーツ店がひしめく。いまや空前絶後のマリトッツォブームの火付け役とも呼べる人気店がここに。そのお店の名前は「ドロゲリア サンクリッカ」。
まるでイタリアへトリップしたかのような外観に、座ってお茶を飲めるお店の前のスペース。
店内に入れば、食材がズラリと並び、イタリアから輸入したこだわりのドリップマシーンがお目見え。チョコレートやパスタなど、あらゆる食材がズラリと並び、イタリア人店主のサンクリッカさんのこだわりがつまった、まるで食材の宝箱のようなお店です。
そんな店内で、カウンターに座りコーヒーを飲んで店主と話せる距離感がこのお店の魅力でもある。今回、表紙に選んだほど、その素晴らしいマリトッツォの世界をサンクリッカさんに聞いてみました。今回はウフ。アンバサダーでライティングを勉強中のTakumaくんも取材に同行。
皆さんが知っているマリトッツォといえば、まんまるしたブリオッシュ。そんな丸い形からは程遠い、このボート型のマリトッツォは店主であるサンクリッカさんの故郷マルケ州の伝統的なもの。
食材の宝庫とも呼べるこのマルケ州は、小麦の名産地で海も近く、自然豊かな地。このドロゲリア サンクリッカで食べられるマリトッツォは、サンクリッカさんのこだわりがすべてつまっています。
普段は見られない、このマリトッツォが仕上がっていく様子を、特別に今回取材させていただきました。
マリトッツォの土台ともなるドロゲリア サンクリッカのブリオッシュ生地は、毎朝8時と13時に焼きあがります。ややパサパサしてしまうブリオッシュ生地も、ドロゲリア サンクリッカでしか取り扱いがない最高級のオリーブオイル「ピアントーネ ディ ファレローネ」を使用し、奇跡のしっとりふんわり食感に。
焼きたてを食べたい人は、時間に合わせてくる人もいますが、個数制限でもあるので予約で購入すのがオススメです。予約はコチラから可能。
焼き立てはこんなにもふっくら。これからみんなが知っている生クリームたっぷりのマリトッツォへと形を変えていきます。
このマリトッツォの味の指揮を執るのが、このヘーゼルナッツチョコクリーム。サンクリッカさんが厳選した、ピエモンテ産のヘーゼルナッツ女王“トンダジェンティーレ“を使用。カカオパウダーとサトウキビ、ヘーゼルナッツを58%使用したチョコクリームが最初にのります。
クリームが主役とも思われがちなマリトッツォに、味のインパクトを与えるこのヘーゼルナッツチョコクリーム。コクをもたらし、画期的ともいえる最高の味わい。口に入れた瞬間のヘーゼルナッツの香りは、もう食べれば誰しも「美味しい」と思う、サンクリッカさんのこだわりがつまったクリーム。
チョコクリームの上に乗せるのがカスタード。そしてその上には生クリームがのっていきます。中にはホワイトチョコを忍ばせ、味とコクの奥行きを演出。
そしてこここも貴重なシーン。生クリームを絞っていき、その後は平らに仕上げていきます。
最後に粉砂糖をふりかけて、完成。なかなか見られない厨房の様子。このドロゲリア サンクリッカのマリトッツォは、系列店でもある人気パティスリー「メゾン・ダーニ」で作られています。メゾン・ダーニの戸谷シェフの手によって奏でられるこのマリトッツォ、美味しくないわけがない。シェフの手によって、毎日焼き上げられる、マリトッツォのクオリティは圧倒的に高いです。
断面もこの通り、美しい画に。ローマから生まれたこのマリトッツォ。本当に美味しいマリトッツォが、ここ白金に。ぜひ、一度サンクリッカさんにも会いにお店に来てみてはいかがでしょうか?
次回以降は、サンクリッカさんに聞く「イタリア人とマリトッツォ」「ドロゲリアとマリトッツォ。その文化に迫る」の記事も予定しています。お楽しみに!
About Shop
Drogheria Sancricca(ドロゲリア サンクリッカ)
東京都港区白金1丁目5−7
営業時間:8:00~18:00
定休日:水曜日
Photo/Aya Sunahara Writing/Cream Taro
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