オフィスや商業施設の並ぶ赤坂ですが、大通りから少し外れるとたちまち閑静なブロックに。その一角に店を構えるのが、今回ご紹介する「ホットケーキパーラー Fru-Full」です。
実はこちら、ホットケーキ通の間では誰もが知っている有名店。その人気の秘密をレポートします。
店内で特徴的なのが、入ってすぐのところに大きなフルーツケースがあること。店名の「Fru-Full」は“フルーツフル”を縮めたもので、その名の通り、メニューにもフルーツがふんだんに使われたスイーツが並ぶ。
なかでも一番人気は、フルーツ入りのクリームが添えられた「フルーツクリームホットケーキ(2枚)」(1,300円)。
目を引くのが、その昔ながらの“これぞホットケーキ”という佇まい。特に表面が美しく、いやがうえにも期待が高まる。
こちらのお店では、焼き始めるのはオーダーが入ってから。そして、熱伝導のよい銅板を使っているから、表面は均一に美しい黄金色に、中は水分が飛びすぎずにふっくらと焼き上がるのだという。
オーダーしてから15分ほどでできたてが到着!
フォークを入れただけで、生地の表面がサクッとしているのがわかる。そして、中はあくまでもふんわり。やさしい口どけがたまらない。
添えられた有塩バターのほんのりとした塩けと、生地のやさしい甘さ、そして店内で作っているという特製シロップのコクのある甘さが、口の中でなんともいえないハーモニーをかもしだし、延々と食べ続けたくなる。
ちなみにホットケーキは1枚300円で追加できるのもうれしい。
どこか懐かしさを感じる味わい。それもそのはず、このホットケーキは、昭和初期に創業し建物の老朽化により惜しまれながら閉店した神田のフルーツパーラー、万惣の味を再現したもの。実は、Fru-Fullは、万惣の元スタッフによるお店なのだ。
昭和レトロの素朴にしてシンプル、飽きのこないスタイルは、その歴史を知らない者も魅了し続けている。
話を一番人気の「フルーツクリームホットケーキ」に戻そう。
ホットケーキに添えられているのは、ベリーソース、いちご、カスタードクリーム、そしてフルーツクリーム。
甘さをおさえた生クリームの中に、バナナ、キウイ、パイナップル、マンゴー、いちごと、店名に負けないくらいのフルーツがゴロゴロと入っている。
これは万惣の時代からあったものなのだそう。
おすすめは、まずはシンプルにバターと特製シロップで堪能したあと、このフルーツクリームをさらにトッピングして味変する食べ方。フルーツの酸味がアクセントになって、満足感が何倍にもなる。
平日でも時間帯によっては行列必至の人気店。事前に電話予約できるテイクアウトもあるので、そちらもぜひ試してほしい。
About Shop
「ホットケーキパーラー Fru-Full」赤坂店
〒107-0052
東京都港区赤坂2-17-52 パラッツオ赤坂103 (MAP)
営業時間:平日 11:00~20:30 (L.O 19:30)、
土・日・祝日 11:00~18:30 (L.O 18:00)
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合、翌火曜日代休)
東京メトロ千代田線「赤坂」駅から徒歩5分、東京メトロ南北線「溜池山王」駅から徒歩12分
※梅ヶ丘店(東京都世田谷区松原6-1-11)でも、同様のホットケーキを販売。
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