わたなべまこ
断面図鑑著者
築地市場(現・豊洲市場)のwebデザイナーとして務めていた際にツイートしたいちごの断面図がバズり、2018年1月15日(いちごの日)に『いちごだんめん図鑑』(小学館)を発売。その後『りんごだんめん図鑑』『かんきつだんめん図鑑』とシリーズ化。現在もTwitterにて「苺の品種別ふるさとMAP」を公開中。twitter(@danmenzukan)
断面図の“中の人”として、twitterでもおなじみのわたなべまこさん(@danmenzukan)。
『いちごだんめん図鑑』の著書でもあるわたなべさんに、2021年の注目いちごを教えてもらいました!
【おすすめ1】 あまおう(主な産地:福岡県 / 品種名:福岡S6号)
あかい・まるい・おおきい・うまい! ブランドいちご「あまおう」はこの条件を満たすことでいちごの王様という座を手に入れました。5年もの歳月をかけ、試行錯誤の末に誕生したあまおうは福岡県でしか栽培されない、希少価値の高いいちごです。
【おすすめ2】 とちおとめ(主な産地:栃木県)
いちご王国・栃木県で誕生した“いちご界のスーパースター”と言えば「とちおとめ」です。甘さと酸味を兼ね備え、程よい硬さが流通に適していたことから、その美味しさは全国へと広まりました。全国的にもっとも多く目にする機会がある品種となっています。
【おすすめ3】 濃姫(主な産地:岐阜県)
岐阜県オリジナル品種の第1号、濃姫。交配親であるアイベリーの見栄えのよさと、女峰の甘酸っぱい美味しさを受け継いで誕生しました。岐阜県ゆかりの戦国武将・斎藤道三の娘である「濃姫」にちなんで命名された、真っ赤で凛々しいお姫様!
【おすすめ4】 とちあいか(主な産地:栃木県 / 品種名:栃木i37号)
とちおとめやスカイベリーに続くいちごを…と栃木県が新たに開発した新品種です。“全国で愛される果実になって欲しい”という願いを込め、2020年に「とちあいか」という名称に決定。苺の断面図は可愛いらしいハート型をしているので、ぜひチェックしてみて。
【おすすめ5】 いちごさん(主な産地:佐賀県 / 品種名:佐賀i9号)
さがほのか以来、20年ぶりとなる佐賀県の新品種として登場した「いちごさん」。華々しくデビューを飾り、スイーツショップなどでも話題となっています。苺の断面図はさがほのかとは対照的に真っ赤な色合い。思わずうっとり、いつまでも眺めていたい美しいいちごです。
【注目1】 ベリーツ(主な産地:大分県 / 品種名:大分6号)
鮮やかな赤色、香り高く糖度も高い、まるでスイーツのようなストロベリー。そんなイメージから名付けられた「ベリーツ」は大分県のオリジナル品種。程よい酸味がある事でより甘さが際立つので、練乳やホイップクリームで甘さを加える必要はありません。(写真提供:おおいたブランド推進課)
【注目2】 にこにこベリー(主な産地:宮城県)
宮城県オリジナル品種の「にこにこベリー」は、まだデビューしたての苺です。地元・宮城県を中心出回っているので、関東近郊で出会えたらラッキー! いちごらしい真っ赤な果肉と、甘味と酸味のバランスの良さが特徴。頬張れば思わずにこにこしてしまう、美味しいいちごが誕生しました。(写真提供:宮城県食産業振興課)
<好評発売中!>
わたなべまこさんの著書
『いちごだんめん図鑑』小学館(本体900円+税)
日本に出回る主ないちご42品種の断面図を集めた、“いちご愛”あふれる図鑑。それぞれの特徴や、主な生産地、名前の由来など、プチ情報も掲載。大人から子供まで、いちごのかわいさをたっぷりと堪能できる一冊!
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