若い方の中には「食べたことない」とおっしゃる方も多い「花びら餅」。
筆者は数年前にハマって依頼、クリスマスケーキ予約→花びら餅予約→チョコレート予約…と絶対に手配するようにしているお菓子です。
日本の宮中行事から発生し、茶道の「初釜」のお菓子として新年にふさわしい伝統菓子の一つ。
固定のものを含めて毎年5ブランド以上食べ比べている筆者のオススメを、お取り寄せや、全国の百貨店店頭などで入手しやすいものから一部ご紹介します!
花びらもちは各社期間限定の販売で12月中〜1月初旬しか入手できない場合が多いのでお気に入りの和菓子屋さんのHPを早めにチェックして見て!
花びら餅(菱葩餅)ってなに?なんでギフトに良いの?
1800年代、裏千家の依頼により皇室の許可を得て、川端道喜により宮中の正月行事に使用される菱葩に着想を得て初釜に使用する「菱葩餅」(花びら餅)が製作されたという起源が記録されているお正月のお菓子です。
「菱葩」は平安時代の宮中の正月行事「歯固め」(今の「歯固め」と異なり、年齢に関係なく、長寿と歯の健康を願う行事)と関連すると言われ日本古来の文化をしのぶお菓子です。(お雑煮も同じ行事の影響を受けていると言われています)
当時食されていた「赤い菱餅」「硬いもの(押鮎など。現代ではそれを模した牛蒡や人参)」「味噌」「花形のお餅」などの要素が各ブランド異なる形で「花びら餅」に残されています。
伝統文化に造詣のある年配の方にも受けが良く、
甘さが優しく華やかなお正月のお菓子ということで、若い方にも人気!
白餡に味噌が含まれ、甘さを強烈に感じさせないこともあり、普段和菓子を食べないという方にも召し上がりやすく、新年のご挨拶にはうってつけかと思います。
筆者が元日まず初めにいただく花びら餅は、徳島の茜庵さんのもの。
オンライン注文が可能(届け日は2021/12/29-2022/1/15指定)。
茜庵さんは徳島城跡(徳島中央公園)を望む位置に本店とお茶席を構え、
1つ1つの素材にこだわりながら、伝統的な和菓子を現代の生活文化に添わせたような美しいお菓子が多数。
他ブランドさんと違うのは、白小豆を使用した「紅餡」に柚子の香りをまとわせていること。(白小豆は生産量が少なく希少だそう)
さらには「金時人参」が、ごぼうとほぼ同サイズで紅餡とともに羽二重餅に包まれています。
白味噌の塩気の塩梅が良く、発酵度の低い軽めの味わいのお茶でも爽やかにいただけて、筆者はお正月まずはこちらをいただいて気合いを入れるのが恒例になっております!
オンライン通販で直接入手が可能で、5個入り(送料抜き税込¥2,106)。
About Shop
店名:茜庵 @akanean_japan
住所:徳島県徳島市徳島町3丁目44
営業時間:9:00〜19:00
定休日:元日
オンラインショップは、上記インスタグラムアカウントのURLよりご確認ください
筆者が今年かなり楽しみに注文させていただいたのがこちら。
明治5年滋賀県で創業された「たねや」さん。各地の老舗百貨店でも入手可能ですが、オンライン通販も対応されています。
実は今年から花びら餅が2種類になったそう。
従来展開されていたのは「菱はなびら」(6個入り税込¥2,160 着日指定:2021/12/29-2022/1月初旬常温輸送)
今年から販売されたのが「たねや菱葩餅」(6個入り税込¥2,916到着日指定:2021/12/20-2022/1/06冷凍輸送)
近江の滋賀羽二重糯を使った羽二重餅に赤米を使った菱餅、牛蒡、みそ餡を包んだものが「菱はなびら」。
柔らかく歯切れの良い食感の搗き餅に、紅色に染めた菱形の羽二重餅を重ね、
柔らかく煮た牛蒡とシロップ漬けした人参、みそ餡を包んだものが
「たねや菱葩餅」だそう。
どちらも宮中行事の名残である「菱餅」を残してあるのが他2ブランドと異なります。
「菱はなびら」は頂いたことがありますが、塩気はほんのり、ほっこりした柔らかい甘さに感じました。
筆者はお正月の朝のせわしなさから解放されたお昼や、箱根駅伝を眺めならがいただくのが大好きです。
About Shop
店名:たねや @taneya.clubharie
各地の店舗住所、営業時刻、オンラインショップ等については上記インスタグラムよりご確認ください。
横浜元町にお店を構える香炉庵さん。
筆者は生まれも育ちも横浜のため、初めましてのご挨拶とお年賀が重なった際などは香炉庵さんの花びら餅を用意します。
新横浜駅・横浜そごう・横浜元町の本店で入手可能です。(2021/12/30-2022/1/5 1個税込¥410)
白手亡豆(白インゲン豆)を使った白あんと華やかな風味に煮詰めた牛蒡を、中央付近を薄紅梅色に染めたお餅で包んでいます。今回ご紹介する3ブランドの中では塩気をほとんど感じませんでした。
甘みがしっかりしていて香りが華やかさがありますが、
白あんがホックリしたテクスチャでなんとも和みます。
筆者はお正月のバタバタが収まる頃に、ホッと一息つくときにいただいています。
About Shop
店名:香炉庵 @motomachi_kouroan
各地の店舗住所、営業時刻、オンラインショップ等については上記インスタグラムよりご確認ください。
筆者がいただいたものだけでも、全国各地の和菓子屋さんが取り組まれている「花びら餅」。
筆者は、いつもお会いする方へお気に入りのブランドをオンラインで、
初めてお会いする方には、地元横浜の和菓子屋さんの花びら餅をお年賀として手持ちしています。
お正月の間しか販売されていないので、今年はいくつかご自分で試すのに食べ比べしつつ、お年賀のご挨拶ギフトに取り入れて見てはいかがでしょうか?
azuma(蒼蓮)
チョコレートと日本酒のライター
チョコレートが好きすぎて、仏ショコラティエブランディングにも携わっていた、チョコレートエキスパート・日本酒唎酒師資格他を持つスイーツ系ママライター。
伊勢丹新宿公式サポーターイセタニスタ他(@azuma0326)
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