クリーム太朗
ウフ。編集長
編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中
端整で、美しいスクエアカットにスライスされたショートケーキ。まばゆいばかりの、いちごの断面に誰しもが心を奪われる「資生堂パーラー」の「ショートケーキ」(675円 )。老舗が作り出す究極の世界をお届けします。
銀座花椿通りに面し、ひと際目立つ美麗なレンガ色の建物。
誰しもが知るその名前「資生堂パーラー」の銀座本店がここに。
1872年に資生堂が創業したこの場所に、2001年にオープンし、今年20年目を迎える「東京銀座資生堂ビル」である。
コンシェルジュのようなスタッフがお出迎えし、まるでホテルのような広々とした空間、圧倒的なおもてなし、息を飲む装飾。
人気のチーズケーキはもちろん、資生堂パーラーの定番菓子や銀座本店ショップだけの限定品など、手土産品が購入できる。
ブルーのロゴに、ブルーのリボン。箱の姿から感じるスタイリッシュと、レトロ感の絶妙なバランス感。
数あるケーキの箱の中でも、ここまで“おもてなし”を感じさせるものはなかなかない。
スクエアにカットされた、このショートケーキ。まず目につくのが、ズラリと並んだいちごの列。
断面をより綺麗にだせるよう、開発を重ね現在のスタイルに。いちごを置く位置とカットする箇所は正確に決まっており、カットは熟練の技を要するそう。
産地や品種を限定せず、その時季に最も美味しい国産いちごにこだわっている。上の飾り部分に3粒、中には3~4粒使用。いちごを存分に味わっていただけるよう、製菓長がこだわり仕立てているそうだ。
生地に焼き目がついている部分が見えるでしょうか? 沖縄県産サトウキビの本和香糖(ほんわかとう)を使用し、しっとりとしたスポンジケーキで、この茶色の部分はサトウキビ由来の天然の色合いが出ている。
生地から感じるサトウキビのほのかな甘みは、ケーキ全体に甘さのアクセントをつけていて、これぞ資生堂パーラーのショートケーキである。
ふんだんに使われたいちごを支える生クリームと、生地。いつ、どんな時に、誰と食べても「ウフ。」と笑みがこぼれる、そんな素晴らしいケーキである。
About Shop
「資生堂パーラー 銀座本店ショップ」
〒104-0061
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル1F
定休日 年末年始
アクセス 銀座駅から徒歩7分
『※こちらの情報は2021年3月時点のものです』
Photo&Writing/Cream taro
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