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ブラックサンダーの歴史に迫る。#ふうかとあいす 名和風歌さんが広報に取材「知られざる有楽製菓の世界」

ブラックサンダーの歴史に迫る。連載「#ふうかとあいす」 名和風歌さんが広報に取材「知られざる有楽製菓の世界」

2本連続でお届けしてきた、ブラックサンダーで有名な有楽製菓さん。ザクザクのココアクッキーに、稲妻のトレードマーク。誰もが愛し、誰もが食べてきた人気のお菓子「ブラックサンダー」。前回と、前々回の記事では東京は小平市にある「有楽製菓 東京工場直営店 YURAKU CHOCOLATE SHOP」を、モデル名和風歌さんとリポートし、東京ではここでしか買えないという「ブラックサンダーカップアイス」を試食リポートもしてきました。今回は有楽製菓の広報、鈴木さんに有楽製菓さんの秘密と、ブラックサンダーにまつわる「アッ」と驚くようなトリビア情報を伺うことができました。

有楽製菓の「チョコナッツスリー」に対抗できるものを目指して誕生

ブラックサンダーの歴史に迫る。#ふうかとあいす 名和風歌さんが広報に取材「知られざる有楽製菓の世界」

名和風歌さん「ブラックサンダーは、いつどのようにして生まれたんですか?」

広報鈴木さん「もともとお菓子メーカーだったので、チョコレートを使用したお菓子を生産していました。当時は、『チョコナッツスリー』という名前で売っていたものが人気商品でした。

ブラックサンダーの歴史に迫る。#ふうかとあいす 名和風歌さんが広報に取材「知られざる有楽製菓の世界」

軽い食感で、サクサクとした食感。このお菓子に対抗するような、もっと食感にアクセントがつけられるようなものを出したいと思い開発に挑みました。1994年のことなので、もう27年ほど前のことになりますね」

名和風歌さん「この独特なザクザクとした食感、ココアの感じがすごく好きなんです。開発秘話を教えてください。」

ブラックサンダーの歴史に迫る。#ふうかとあいす 名和風歌さんが広報に取材「知られざる有楽製菓の世界」

広報鈴木さん「チョコを使ってザクザクした食感を出すために色々な実験をしたそうです。現会長が専務の時に色々なお菓子を買って混ぜたりして。そこでココアクッキーの食感がチョコレートにマッチして、今の食感に至ります。実はレシピは当初から大きくは変わっていません。」

ブラックサンダーの名前の由来は? 売れ行き不調で生産終了にも!?

ブラックサンダーの歴史に迫る。#ふうかとあいす 名和風歌さんが広報に取材「知られざる有楽製菓の世界」

名和風歌さん「このブラックサンダーという商品名が面白いですが、どのようにして決めたんですか?」

広報鈴木さん「商品名は、材料のココアクッキーや見た目の黒さから『ブラック』を採用しました。そしてお菓子は当時子どもが食べるものとしてのイメージも強かったので、子供に人気なもの=戦隊モノというイメージから『サンダー』となりました。初代のパッケージは、実はアルファベットで記載されていたんですよ。

その後ですが、翌年に販売不調のため生産を終了したんです。失敗に終わったかと思いましたが、九州地区の一部では人気があり、復活を望む声があったことから、九州担当の営業担当の猛プッシュの結果『そこまで言うなら、残っている包装紙の分だけ……』と、エリア限定で再販売が決定しました。そこから口コミで評判が広がり、なんとか生産が続けられることになったんですよ」

パッケージの「アレ」が入ったり、消えたり!? 現6代目までのパッケージを徹底比較

ブラックサンダーの歴史に迫る。#ふうかとあいす 名和風歌さんが広報に取材「知られざる有楽製菓の世界」
1から順に、歴代のブラックサンダーがズラリ

名和風歌さん「ぜひ、ブラックサンダーの歴史と味のリニューアルについて教えて欲しいです」

広報鈴木さん「今のパッケージは6代目となっています。パッケージに少し違いがあるんですよ。1代目、2代目は英語表記だったんですが、3代目からカタカナ表記に変わりました。そして、みなさんこのパッケージの並びを見て気づく点はないでしょうか?」

名和風歌さん「え? なんだろう?」

ブラックサンダーの歴史に迫る。#ふうかとあいす 名和風歌さんが広報に取材「知られざる有楽製菓の世界」

広報鈴木さん「実は、3代目からキャッチコピーに『女性に大ヒット中』という言葉が入ったんです。」

ブラックサンダーの歴史に迫る。#ふうかとあいす 名和風歌さんが広報に取材「知られざる有楽製菓の世界」

名和風歌さん「本当だ! どうしてですか?」

広報鈴木さん「実は当時、ファンレターがたくさん来たんですよ。『ブラックサンダー大好きです』と女性からのお便りがたくさんきて。会長と“こんなに女性からファンレターがくるなら、キャッチコピーに女性にヒット中とかいれちゃおうよ”と言われて、リニューアルしたという経緯があります。当時は女性って感じがしない、男っぽいパッケージだったので。」

2020年に味のリニューアル!?

広報鈴木さん「味のリニューアルについては、実は昨年9月までは1994年の販売当時とずっと変わらずだったんです。何を変更したかというと、実は若干チョコレート感を強めています。理由としては、最近はカカオ感のあるものが好まれる傾向があるので、よりチョコレートを美味しくという思いでプチリニューアルをしています。

また北海道限定の白いブラックサンダーは、販売開始から10周年を記念して大きく変わりました。サイズが、より食べやすいミドルサイズになり、またミルク感がかなり違います。北海道産の生乳100%を使用したり、その分量も前より1.2倍増ぐらいしているんです。ミルク感が増した白いブラックサンダーもぜひ食べてみてください。」

「全部雷神が違う」ブラックサンダーのトリビアワールド

名和風歌さん「他にも、ブラックサンダーの面白いトリビアがあれば、ぜひ知りたいです。」

広報鈴木さん「実は、パッケージに書かれている雷神は全部違うんです。それぞれ○○雷神などと書かれているんですが、ミニバーも一口サイズタイプも全然違うんですよ。ぜひパッケージに書かれている○○雷神に注目してみてください。

他にもトリビアをいうと、トリビアというか豆知識的な情報ですが、一口サイズのブラックサンダーは実は基本的にはコンビニエンスストア限定なんです。」

<衣装協力>
ワンピース ¥35200/ASEEDONCLÖUD (アシードンクラウド)☎03・6912・1452

取材協力/有楽製菓

Photo/Masahiro Noguchi Hair&Make/Shizuka Satake Writing/Cream Taro